厚生労働省の平成19年の国民健康・栄養調査によると、成人の約5人に1人が糖尿病の可能性ありと推定されている。「奇跡のリンゴ」でお馴染みの木村秋則氏は、昨今の糖尿病患者の増加について「モチモチ米」の増加を原因の一つとしてあげている。

 

糖尿病患者の推移

 
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●糖尿病が強く疑われる人
 ⇒約890万人
 
●糖尿病の可能性を否定できない人
 ⇒約1320万人
 
合計2210万人(成人の約5人に1人の割合)
 
厚生労働省『国民健康・栄養調査(平成19年)』

 
 

「モチモチ米」はうまいけど・・・

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ブランド米に代表される最近のお米は、甘くてモチモチしたものが美味しいとされ、どこへ行ってもモチモチ米が売られています。スーパーにも数多くの銘柄が並んでいますので、一度は食べたことのある方も多いのではないでしょうか。
 

どれも「いかに甘く」「いかにモチモチした食感を出すか」にポイントが置かれていて、その品種を作り出した当事者からすれば、努力に努力を重ねた末にようやく作り出した、まさに渾身の一作といえます。
 

だからこそモチモチ米は、とっても美味しいのです。ふっくらツヤツヤ、香りがいい。噛むほどに甘みが出て、冷めても美味しい。ほんとうに素晴らしい米だと思います。
 
しかしちょっと食べたらすぐカロリーオーバーになっちまいそうな米でもあることも事実です。それに栄養的にはどうなのでしょう。実際の所はよくわらからない。
 
わたしの場合は、味よし香りよしでとりあえず主食にしてみるか、もともと柔らかく炊いた粘りのあるごはんが好きだしな、という単なる好みの理由でモチモチ米を選んでいました。
 
 

米 × 餅米 = モチモチ米

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モチモチ米の最大の魅力である食感ですが、どうやってそれを表現しているかというと、餅米を掛けあわせているのです。
 
餅米というのは、主食には向いていません。餅やお赤飯をお米代わりにして、おかずを食べてみると分かりますが、餅米が主張しすぎて甘ったるく、1杯目は何とか食べれるけれど2杯目はキツイなーと思います。餅やお赤飯は昔から、祝い事や正月三ヶ日など、特別な時にだけ食べるとされたのも、そんな理由があるのでしょう。また常食するのは健康的に良くないことも昔から知られていたことです。
 
一方お米というのは、どんなおかずと合わせても主張せず、おかずを引き立てる奥ゆかしさがあります。さっぱりパサパサしているお米ほど「おかずがあったら何杯でも食べることができるお米」といえます。単体では味気も素っ気もない。だからこそどんなおかずとも相性がいい。
 
これまで甘くてコクのある「餅米」ではなく、味気なくパサパサした「お米」が主食とされてきた理由はそういったところにもあるのかもしれません。
 
また、餅米を掛けあわせたモチモチ米は、日本古来のパサパサした米(たとえばササニシキ)に比べると、どうしても血糖の上昇率が高いです。血糖は玄米や五穀米などのパサパサしたお米ほど、上昇率が低くなります。最近の精製した白米もかなり値が高くなってます。腹のぜい肉が増えるだけならいいのですが・・・。
 

GI値(食後血糖値の上昇を示す指標)

高GI食品 ⇒ 70以上の食品
低GI食品 ⇒ 55以下の食品
 
過体重、肥満、2型糖尿病の発症リスクを、低GI食品が低減させる可能性がある。(2003年 WHOレポートによる)
 

白米 81 ←米を精製するとGI値が餅米とほとんど変わらなくなる
もち米 80
もち 80
玄米 55
五穀米 55
ハト麦 47

 

玄米がカラダにいいといわれる理由は様々ありますが、血糖値の上昇もゆるやかにする働きもあるのです。
 
 

モチモチ米って糖尿病の人には向かないんじゃ?

ただでさえ血糖値が上がりっぱなしの状態なのに、血糖値が上がりやすいモチモチ米を食べることは、自殺行為ではなかろうか・・・。
 

貴族の飯は美味いけど病のリスクを高めるように、モチモチ米はこってり美味いけど血糖値をより上昇させる。普通の米でさえ控えなきゃいけない時に、モチモチ米なんてとても食べれないですよね。
 

ガンに玄米がいいといわれるように、パサパサ・ボソボソ・ゴリゴリした米が結局のところカラダに優しいということになる。マズいけどカラダにはいい。ココロやカラダに「良いもの」とは辛く厳しいものが多く努力や自制を必要とする、一方「悪いもの」はラクで気持よく依存性も高いという。どちらを選択するかは本人が決めることですが。
 

糖尿病とはいまだに原因がはっきりしない病気です。一概に食生活が原因ともいえません。決め手がありませんから。ただ、この50年間で糖尿病患者数が50倍にもなっているのは事実です。そして、どうもそこには「食」が深く関連しているように思えるのです。
 
 

糖尿病とは

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(出典:厚生労働省)
 

インスリンが不足したり、うまく作用しなくなり、ブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高いままになる。筋肉や内臓にエネルギーが運ばれないので、全身のエネルギーが足りなくなる。
 
『インスリン』= 細胞が血液の中からブドウ糖を取り込み、エネルギーとして利用するのを助ける。
 

糖尿病はいくつかのタイプによって分けられる

  • 1型糖尿病
  • 2型糖尿病
  • 遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの
  • 妊娠糖尿病

 
詳しくは厚生労働省『糖尿病ってどんな病気?』をご覧ください。

 

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