最近めまいがすることが多いので、薬膳による体質改善を試みようかと思っている今日この頃です。誰しも30歳を過ぎた頃になると、小さなカラダの不調を感じ始めます。疲れが取れにくくなったり、冷えやすくなったり、息切れしやすくなったり、肩こりや頭痛など、病院に行くほどではないけど不快な感覚…。思い当たる人も多いのではないでしょうか。そんなとき、すぐ薬に頼ってしまいがちですが、かえってカラダを冷やすことになったり、出るべき毒を溜め込むことになりかねません。忙しい現代人にこそ、自然の力、漢方の力を使った薬膳で、根本から体質を改善することをオススメします。



 

薬膳とは

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薬膳は中医学の理論に基づいて作られる料理

中医学を基礎とした薬膳は2000年あまりの歴史を持ち、それは後世に残された数多い書物の中に記されている。
 

食材の1つ1つには特性や効能がある

個々の体質に合わせて食材を選びだして美味しく調理し、体質の改善や強化、病気の予防などの目的を果たす。

 ●食材の持つ特性とは、「味」や「性質」のことをいい、「味覚」を「五味(ごみ)」または「六味(ろくみ)」で表す。
 ●食材が身体に入ったときの寒熱性の働きをあらわしたものを「四気(しき)」で表す。
 ●食材の色でもそれぞれ働きが違うとされており、色は「五色(ごしょく)」で表す。
 ●これらの食材が身体のどこに働くかを「帰経」で表す。
 ●目的に合わせ、「補う」「除く」「調和させる」⇒「補」「瀉」「調」。

 

「人は食べ物で養われている」という原点に戻る

誰が、何を、何のために食べるのか?を重要視し、お腹を満たすためだけの食事から健康で楽しい暮らしを得るための食事(食養生)。
 
 

自分の体質をチェックする

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まずは自分のカラダを知ることからはじめましょう。自分がどんな体質で、どんなものを食べればいいのかを知っておくことが大切です。

お悩み別体質診断シート
 

気虚(ききょ)体質

気が全体的に不足している状態です。(エネルギー不足)
 
【症状】
・だるい・疲れやすい・汗をかきやすい・少し動くと息切れする・風邪、病気にかかりやすい etc
 
【気虚を改善する食べ物】
じゃが芋、南瓜、豆類、栗、百合根などのホクホクしたもの。鶏肉、牛肉、海老、ウナギなどすぐに「気」を充実させるもの。
http://ra-story.com/?p=244

 

気滞(きたい)体質

気が体内をうまく巡らずに、その流れが滞っている状態。
 
【症状】
・頭が張るように痛む・喉が詰まった感じがする・お腹が張る・胸と脇あたりが苦しく、張っている・ガス、げっぷ、ため息がでる etc
 
【気滞を改善する食べ物】
セロリ、三つ葉、パセリなどのサッパリした香りもの。柑橘類、お酢などの肝の働きを高めるもの。浅利、シジミ、イカ、タコなど肝に滋養を与えるもの。
http://ra-story.com/?p=250

 

血虚(けっきょ)体質

血が不足している状態。
 
【症状】
・顔色が青白く艶がない・貧血(ふらつき、立ちくらみ)・髪がパサついて抜けやすい・爪が割れやすい・こむら返りをよくおこす・月経が遅れたり、その血が薄く量が少ない・眠りが浅く、夢をよくみる・精神が不安定 etc
 
【血虚を改善する食べ物】
ほうれん草、人参、金針菜、赤身肉、レバー、鶏肉などの血液増加の助けをしてくれるもの。ひじき、黒木耳、黒米などの黒いもの。クコの実、棗、ベリー類などの赤くて甘酸っぱくベタベタしたもの。
http://ra-story.com/?p=254

 

瘀血(おけつ)体質

血の流れが滞っている状態
 
【症状】
・顔色のくすみ・唇の色が暗い・しみ、そばかす・目の下のくま・おできや腫瘍などのしこりができやすい・慢性的な肩こり、頭痛、関節痛・生理痛がひどく、レバーの様な血塊が出る
 
【瘀血を改善する食べ物】
茄子、青梗菜、ニラ、黒木耳、パセリ、紅花、紅麹、シナモン、酢。納豆、酒粕などの発酵食品。
イワシ、サバなどの青魚。
http://ra-story.com/?p=256

 

痰湿(たんしつ)体質

胃腸の機能が上手く働かず、水分代謝が滞り、体内に余分な水分が溜まった状態
 
【症状】
・痰や唾がよくでる・むくみやすい、体がだるい・肌が脂性、吹き出物ができやすい・肥満傾向・血中コレステロール値、中性脂肪値、または体脂肪率が高い etc
 
【痰湿を改善する食べ物】
玄米、雑穀、たけのこ、こんにゃく、牛蒡、海藻などの食物繊維が多いもの。冬瓜、緑豆、あさり、しじみ、はと麦などの利尿効果のあるもの。利尿作用のある食材は寒性~涼性のものが多いので冷えのある人は生姜やコショウなど体を温める調味料を利用して食性を和らげましょう。
http://ra-story.com/?p=510

 

陰虚(いんきょ)体質

体内の水分が不足し、体に余分な熱がこもっている状態
 
【症状】
・体が痩せる・ほてり、微熱がある・肌がカサカサする・めまい、耳鳴りがする・足腰がだるい・口や喉が渇いて、冷たいものを欲しがる・手のひらと足の裏がほてる・頬が赤くなる・寝汗をかく‥etc
 
【陰虚を改善する食べ物】
トマト、梨、メロンなど自然な甘味と酸味が合わさり水分の多いもの。山芋、オクラ、白木耳、ジュンサイなどのネバネバ、トロトロしたもの。ホタテ、牡蠣、スッポンなど平性・涼性のもの。
http://ra-story.com/?p=507

 
 

薬膳の「補・瀉・調」

薬膳は中医学理論に基づき、方剤の処方と同じように一定のルールに従って、目的に合わせ、「補」足らない物を補う、「瀉」いらない物を除く、「調」陰陽を調和するに分けられます。
 
中医学では女性では28歳、男性では32歳を目安として、勢いのあった身体は老化へと向かうと言われています。一晩寝ても疲れが取れない、体が冷えるようになった、気力がでないときは食べ物の力を借りて体を補うことが必要です。また、体に邪気(病気の原因)が侵入してきたときや臓腑機能の失調での発熱や頭痛、咳、めまい、胃のもたれ、便秘など体にいらない物があるときは除き、季節の変化、ストレスなどで体や心の不調を感じたら病気になる前に陰陽のバランスを整える事が大切です。
 
 

「補」- 足らないものを補う

「補気」:元気がない、気力がない、疲れやすいときは
(もち米、山芋、蜂蜜、南瓜、椎茸、大豆など)で気を補う。
 

「補血」:皮膚にツヤがない、目がかすむ、頭がふらつく、貧血状態のときは
(人参、ほうれん草、黒木耳、ひじき、レバー、赤身肉、青魚など)で血を補う。
 

「補陰」:のぼせ、熱感、口の渇き、熱証をともなった性機能減退があるときは
(卵、スッポン、蠣、イカなど)で陰液に栄養を補う。
 
 

「瀉」- いらないものを除く

「清熱」:熱性のニキビ、口内炎、尿が黄色いときは
(緑茶、きゅうり、梨、ワカメ、豆腐、大根など)で熱のこもりを除く。
 

「利水」:浮腫みなどで体が重たいときは
(はと麦、トウモロコシ、冬瓜など)で利尿し、いらない水分を除く。
 

「消食」:暴食による膨満感があるときは
(大根、大葉、山査子など)で胃の中の停滞物を取り除く。
 
 

「調和」- 陰陽を調和する

季節と体内のバランス、精神的バランス、体の不調を病気になる前に整える。
 

季節とのバランス:冬の寒さで体が冷えるとき
(葱、生姜、香菜、ニラ、海老、胡桃、唐辛子、コショウなど)で体を温める。
 

精神的バランス:ストレスで緊張したら
(柚子、陳皮、ジャスミン、ミントなど)で気分をリラックスさせる。
 
 

食材の6味

薬膳では食材を食べた時の味覚によって、その味が体にどのように働くのかを分類しています。食材の6つの味(六味)。六味とは「酸味(渋味)・苦味・甘味・淡味・辛味・鹹味」という6つの味を指しています。この6つの味は食材そのものの味。食べてから現れる効果も含まれます。伝統的には五味といいますが実際には6つに分類するので六味とします。

1.酸味

筋肉を引き締め汗の出過ぎを防ぐ、尿漏れなど出過ぎるものを防ぐ。
食材:レモン、梅、山査子、五味子、銀杏や栗の渋皮、落花生の渋皮など
注意:汗を出したいとき、利尿して浮腫みを改善したいときは摂り過ぎないように。

 

2.苦味

余分な熱を冷まし、熱性の炎症を鎮める、体の湿気を乾燥させる、通便や利尿作用がある。
食材:苦瓜、緑茶、どくだみ、ルバーブ、笹の葉、蓮の実の芯など
注意:冷え性体質、胃が弱く下痢気味のときは摂り過ぎないように。

 

3.甘味

気血不足の体の衰えを補う、疲れを取る、胃腸の緊張をゆるめ、痛みを和らげる。
食材:穀類、豆類、栗、南瓜、じゃが芋、蜂蜜、黒砂糖、棗、蓮の実など
注意:胃腸が張ってガスが溜まりやすいときは摂り過ぎないように。

 

4.淡味

体力を保持しながら利尿する。
食材:はと麦、トウモロコシの髭、湯葉など。
注意:乾燥便秘、空咳があり口が渇くときは摂り過ぎないように。

 

5.辛味

血行を良くする。発汗を促す。
食材:葱、生姜、玉ねぎ、紫蘇、唐辛子、コショウ、ニンニクなど。
注意:皮膚が乾燥気味、キレ痔など炎症をもっているときは摂り過ぎないように。

 

6.鹹味(かんみ)

硬いしこりを柔らかくする。通便作用がある。
食材:昆布、わかめ、のり、ヒジキなど。
注意:胃腸が冷えている、下痢気味のときは摂り過ぎないように。
働き:滋養強壮作用がある。
食材:蠣、スッポン、ナマコ、イカ、アサリなど。
注意:消化不良を起こしているときは摂りすぎないように。

 
 

食材の5色

食材の色は五色「青・赤・黄・白・黒」に分類され、それぞれに違う働きがあるとされます。
 

1.青

働き:余分な熱を鎮め、のぼせ、気分の高まりやイライラを改善する。
食材:セロリ、芹、ミント、緑茶、ほうれん草、春菊、三つ葉、レタス、笹の葉など。
注意:胃が弱く冷えを感じているときは摂り過ぎないように
食材例:アスパラガス、菜の花
 

2.赤

働き:血液を補い、貧血傾向の改善。
食材:クコの実、グランベリー、人参、棗、レバーマグロ、血合いの多い青み魚など。
注意:胃腸が張っているときは摂り過ぎないように
働き:血液の巡りをよくする
食材:赤ワイン、ブドウ、紅花、ココア、紅麹など
注意:妊娠中のときは摂りすぎないように
食材例:にんじん
 

3.黄

働き:消化機能を整え、下痢気味を改善、気力の衰えを改善する。
食材:味噌、大豆、じゃが芋、パイナップル、黍、南瓜など
注意:過剰摂取しないなら特に無し
食材例:豌豆(えんどう)
 

4.白

働き:呼吸気道と皮膚を潤す働きがある。
食材:大根、カブ、百合根、白木耳、白ごまなど
注意:冷え性がきついときは生食は控えめに
白に分類される食材はこちら
食材例:たまねぎ
 

5.黒

働き:発育促進や老化防止、滋養強壮の働きがある。
食材:黒ゴマ、黒豆、黒米、イカ墨、海老、蠣、スッポンなど
注意:老廃物が貯まっている、二日酔い、腫れたニキビがあるときは摂り過ぎないように
黒に分類される食材はこちら
食材例:あさり
 
 

出典

おばんざい薬膳 -楽食Story-  薬食楽膳 -身体にいいおばんざい、毎日楽しく食卓に。-
おばんざい薬膳 -楽食Story-

 

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