現状の慣行栽培をどうこうする必要はない

By: まほろば自然彩園

自然栽培のことを知ったり、誰かに聞いたりしたとき、「いいな」って素直に思える人は、それ以前から自然栽培の良さを潜在的に知っていた人といえます。

 

何事もそうだけど、パッと共感できることって、もともと自分の中にもあった信念であることが多いです。
 

だから自然栽培でも、積極的に興味や関心を持つ人というのは、食はもちろんのこと、環境や動物福祉、ボランティア、自然療法などにもともと関心があり、今のシステムに何らかの疑問を抱いていたり、漠然と何かが違うと感じている人なのだと思います。



 

現在、日本には大まかに分けて、慣行栽培、有機栽培、自然栽培の3つがあります。
 

慣行栽培・有機栽培・自然栽培
 

奇跡のリンゴ」が話題になったことなども相まって、自然栽培に取り組む農家は着実に増えています。
 

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とはいえ自然栽培農家の中で、慣行栽培から自然栽培に転向したという人は、あまり多くはありません。自然栽培を行っている人たちの傾向を見ると、就農したての若い農家や、農業に先入観のない異業種からの新規就農者が中心となっているようです。
 

慣行栽培農家が長年行ってきた農法を、自然栽培に転向するには大きな勇気と決断力を伴いますし、彼らの中には先祖が代々培ってきた農法を継いでいかなければならない、という強い使命感を持つ方もいます。
 

自然栽培が優れているように見えるからといって、これまで農薬&肥料の使用を当たり前としてきた農家に、自然栽培を押し付けるのはあまりに強引です。消費者側も慣行栽培農家の方に対して自然栽培を要求するのは賢明ではありません
 

自然栽培に関するリクエストは、自然栽農家に行いましょう。
 

価値観とは千差万別であるし、みんなそれぞれに自分がベストと思うことを選択して生きています。
 

慣行栽培を否定しても何も生まれません。
 

同様に、自然栽培を否定しても何も生まれません。
 

派閥争いでエネルギーを無駄に消耗させるより、調和の道を考えるほうが得策ではありませんか。慣行栽培と自然栽培が同時に存在することは現に可能です。
 

戦って己の正義を勝ち取るのもいいけれど、大政奉還という第三の道もあるよってことですね。
 
 

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「先入観」
 

これが最大の目くらまし。
 

長年、正しいと信じてきたことを変えるのは、とっても難しいことなのかもしれない。
 

熟練のベテラン農家ほど、親しんだ価値観を手放すのは難しいのかもしれない。
 

それは石ころをゴールドに変えるようなことなのかもしれない。
 

でも、石ころをゴールドに変えようとするのではなく、最初からゴールドが新たなゴールドを生み出せばどうだろう。
 

✕ 慣行栽培農家 ⇒ 自然栽培農家に転身
〇 自然栽培農家 ⇒ 新たな自然栽培農家を増殖させる
 

「古いもの」を変えようとするのではなく、「古いもの」とは別の「新しいもの」を築いて発展させる。どちらも自由に選択できるし、どちらにも需要があります。
 

慣行栽培を行ってきた農家が、成功するかどうかも分からない自然栽培に懸けるのは、リスクが大きいと考える気持ちもわかる。意識改革も必要になります。
 

既に出来上がっている仕組みを変えることは、容易ではありません。
 

だから、「古いもの」を変えるのではなく、はじめから「新たな価値」に賛同する人たちに向けた「新たなる価値観」を発信していくことが大切になります。
 

自然栽培に関心を持っている人、潜在的に自然栽培に関心がある人、新規就農者、若者、「古いもの」の影響下から独立した層が中心となった、「自然栽培という価値観」を新たに築いていけばいいんです。
 
 

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自然栽培の作物は、
 

  • おいしいよね
  • 栄養価が高いよね
  • 量を必要としないよね
  • 本来あるべき作物の姿だよね
  • 人にも優しいよね
  • 動物にも優しいよね
  • 環境にも優しいよね
  • 安心して子供たちに食べさせれるよね
  • 心地いいよね
  • 世界に誇れる作物だよね
  • ココロもカラダも調和するよね

 

っていう価値観を持つ人は必ず存在します。
潜在的な数も含めたら、相当数存在すると思われます。
 

そういう人たちの中で、自然栽培は支持され、拡大していくだろうと考えます。そして、自然栽培の理念がご時世にかなっているのであれば、確実に自然栽培を求める消費者の声も高まっていくだろうと。
 

自然栽培の作物の生産には、基本的に肥料や農薬を必要としません。つまり生産にかかるコストが慣行栽培に比べはるかに安い。その点は、有機栽培とも異なります。
 

自然栽培が広がることで、安く、栄養価が高く、おいしく、パワフルな作物の供給が実現していきます。
 

今後、就農する若者や、異業種から参入する新規就農者は、まっさらなカンバスと同じ。
 

本当に良いものってなんだろう、本当においしいってなんだろう、本当の安全ってなんだろう、誇れる作物ってどんなものだろう、そういうことを偏見なく、素直な目で向き合うことのできる人たちです。
 

現役農家の目が曇っているとはいわないけれど、「慣れによる盲目」は誰にもでも起こりうる。
 

自然栽培を成功させた農家(本人たちは百姓といいたがる)たちは、口をそろえていいます。自然栽培は若者や新規就農者の方が成功しやすく、農家歴が長い人ほど失敗しやすい。
 

これが、何を意味するか。改めて考えてみると、さまざまなことが見えてくるのではないでしょうか。
 



 

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