タバコのポイ捨てを注意してから考えたこと

タバコのポイ捨てを注意してから考えたこと

By: Watanabe

私が以前カナダにいたときのことです。あるサウジアラビア人が、私の目の前で、路上にタバコのポイ捨てをしやがりました。

 

よそ様の国土を汚すなど言語道断だと考えていた私は、すぐ拾うようサウジーに言ました。
 

結果、サウジーはちゃんと拾ってくれたんですが、後になって私は、もっといい方法があったんじゃないかと思うようになりました。
 



サウジーは別に何とも思ってない

よく考えたら、ポイ捨て腹立つわ!って思ってるのは「私」の方であって、サウジーではありません。
 

サウジーはサウジーの感覚で何も考えずにポイ捨てしたのであって、悪意はないのです。まして、よそ様の国土を汚してやろうなんて考えは微塵もなかったはずです。
 

捨てたかったから捨てただけ。ただそれだけだったんだと思います。
 

何も考えてなかっただけのサウジーに、タバコを拾わせるのは、私の価値観の押し付けでしかありません
 

私は「キレイで清潔な街が好きだ」って思ってる。
サウジーは「街が汚いくらいどうだっていい」って思ってる。
 

このように、2つの考えが折り合わないとき、良好な関係をキープしたまま着地点を見つけるにはどうすればいいのでしょう。
 
 

個性の調和

サウジーに「それは間違ってる」と言えば、サウジーを否定することになる。
私が何も言わずに我慢すれば、私自身を否定することになる。
 

2つの個性が分裂するのは、お互いにとって無益です。
 

これを円満に解決するにはどうするか。
 

そこで私は、
 

「サウジーのゴミを、私が預かってゴミ箱に捨てる」
 

というのがベストであると結論付けました。
 

これなら、
 

サウジーはゴミを今ここに捨てたい
私はゴミをゴミ箱に捨てたい
 

という2つの考え方を円満に調和させることができます。
 

「どうすれば両方がハッピーになれるか」を真剣に考えてみると、他でも応用可能な素敵なアイディアが生まれたりします。どちらが正しいか正しくないかで片づけようとすると、堂々巡りになりがちですが、「どうすればどちらもハッピーか」を考えると、平和的な着地点が見つかります。
 
 

違和感を放っておかない

と、まぁ、そんな小さなことではありますが、亀裂は小さな価値観のすれ違いから!ってことで、ゴミのポイ捨てを例に、「小さな価値観の違いをどう調和させていくか」ということを考えてみました。
 

ゴミのポイ捨てに限らず、ほんの小さなことで価値観が一時すれ違う、ということは誰にでも起こることだと思います。
 

そのときに、自分が我慢するか、相手に我慢させるか、見ないことにするか、それとも調和するか、そのいずれかが解決策となるのでしょうが、お互いにとって一番心地よいのは「調和する」ことだと思います。
 

個性は調和することで、その可能性を何倍にも広げます。いいことずくめです。
 

今回はサウジーが快くゴミを拾ってくれたことで収束しましたが、もし彼の中に「キレイな街を良し」とする価値観が全くなければ、たとえ私に言われたところで、ゴミを拾うことはなかったでしょう。
 

人は自分と似た人というか、同じレベルを共有する人としか出会わないし、例え出会ったとしても、関係を維持することはできません。
 

どれほど気が合う二人でも、どちらかの波動が上がったり下がったりして差が開いてくると、自然とココロも離れていくものです。
 

一見、生きる世界が違うように見えても、出会うということは、何かしら共通するものがあるからです。たとえサウジーが「ゴミのポイ捨て当たり前」という価値観の持ち主だったとしても、何かしら自分に通じるものを持っているから出会ったのでしょう。それに、これも一つの個性です。生きとし生けるものすべてに等しく与えられた、素晴らしき個性です。
 

何を思うか・思わないかは、その人だけに決められること
 

サウジーにゴミを拾う意思が全くないのに、無理やり拾わせていたなら、「相手に我慢させた」ってことになりますよね。どちらかが納得しないまま我慢している。これを繰り返せば、やがてココロが離れていくでしょう。
 

違和感を放っておくと、お互いに傷つくことになります。小さなことでも放置せず向き合うことで、調和の道が開けます。
 

ということで

私はゴミのポイ捨てにココロかき乱されるのは、もう終わりにしました。
 

私は私にとって心地よい景色を自分で作ろうと決めました。
 

キレイな街が好きなら、定期的に気持ちよくゴミ拾いでもすればいいんですよね。
 

PS:
サウジーとはその後も良好な関係のまま、カナダでの楽しい生活を送りました。
 



 

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Watanabe
絵描き。完全菜食になりつつある。健康オタ。1年の半分を山形で過ごし、家庭菜園向けの自然栽培を実践中。日々の暮らしの中で、心地よく感じるモノ・コトをシェアします。

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