摘果スイカのおいしい食べ方

摘果スイカ

以前、スイカには熱中症予防や、ミネラルウォーター代わりの水分補給にとどまらず、様々な薬効や美容効果が秘められている、という話を書きました。

スイカに秘められた驚きの美肌パワー!ダイエットにも効果あり
 
ところで、私たちがスーパーなどでよく目にするスイカとは別に、摘果スイカというのがあるのをご存知ですか?



 

摘果(てきか)とは

一言でいうと、果実を小さい内に間引くことです。
 
極端に小さいものや大きいものを落とすことで、果実のバラつきを平均化します。
 
摘果すると、果実の1つ1つに、より多くの栄養が行き届くことになるので、大きく高品質になります。
 
 

摘果(てきか)スイカのおいしい食べ方

漬物(和風ピクルス)

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材料

  • 摘果スイカ 1kgくらい
  • 米酢(お好みの食酢でOK)100ml
  • しょう油100ml
  • 砂糖50g
  • だし昆布 10cmくらい

 

作り方

  1. 良く洗ってヘタを切り、ピーラーでしましまにむいて半分に切り、種をスプーンで取り除く。大きな摘果は皮が固いので全部むく。
  2. ビニールの袋に調味料を全て混ぜ、好みの大きさに切った摘果メロンを入れて味をなじませ、冷蔵庫で保存します。
  3. 大きめに切ると食べ頃は3日目~5日目くらい。早く食べたい時は薄切りにすれば1日で食べられます。
  4. 表面が色付いて、しんなりしたら食べごろです。

 
※酢が入っているのでいたみにくいですが、冷蔵庫で保存し、10日前後で食べきってください。酸っぱいのが苦手な方は好みで砂糖を足して下さい。
 
via:クックパッド:摘果メロン・スイカの漬物(和風ピクルス)

 
 

実は摘果(てきか)スイカの方が栄養効果が高い

普段わたしたちが食べているのが、最後まで成長した「大人スイカ」だとすると、摘果スイカは「赤ちゃんスイカ」みたいなものです。
 

この赤ちゃんスイカは市場にほとんど出回りませんが、とある成分が大人スイカよりも多く含まれていることが分かっています。
 
それが、「シトルリン」と呼ばれるアミノ酸の一種です。
 

野菜ソムリエの我妻あすか氏によると、シトルリンは吸収され変化する途中で、一酸化窒素を発生させ、血のめぐりをよくする働きをするため、血液サラサラ効果に役立つそうです。スイカやキュウリなど、ウリ科の植物に多く含まれます。
 
特に赤ちゃんスイカは、大人スイカに比べ、シトルリンが潤沢に含まれているようです。
 
冷え性の方にもおすすめの成分です。
 
 

スイカの楽しみが増えます

わたしはスイカをキンキンに冷やしてガブッと食べたときの、あのみずみずしくジューシーな果汁が口いっぱいに広がる幸福感によって、ああぁ今年も夏が来たな~と、しみじみするのですが、たまにはビール片手にスイカの漬物というのも、なかなかオツかもしれません。
 
思ったより摘果スイカの食べ方のバラエティーが少なく、けっきょく漬物だけになってしまいました。漬物が一番うまい!ということでしょう。
 
作物に限らず、人がいただいているすべての「命」は、本来余すところなく使えるし、また「使うべき」だと思います。
 
ある命の一部のみを取り出して、残りは全部捨てる、というのも贅沢かもしれません。しかし「命」に対する礼儀は、最低限忘れてはいけないことですね。