食べられるウォーターボトルを作ってみました。「簡単でした」と言いたいけれど、実際は「とても難しかった」です。
この写真のウォーターボトルは、40回くらい挑戦して、やっとこさ成功した軌跡の1個。チュートリアルを見ると皆さん簡単そうに作っていますが、コツをつかむまで挑戦挑戦挑戦の連続でした。ふぅ・・・。
Ooho!ってなに?
photo by pierrepaslier.com
「Ooho」は、昆布などに代表される褐藻類と塩化カルシウムなどを混合した素材を用いることで、水の周囲に二重の膜を形成して液体の水に形を与えたものです。球体内に水が保存されており、そのままの状態で運ぶことも飲むこともできます。また1つを製造するのに2セント(約3円)のコストしか掛からず、安価に大量製造することも可能とのこと。
via 飲料水の新しいカタチ!?水を球体状にして持ち運べるペットボトルに代わるシステム「Ooho」が開発 | コモンポスト
水を飲んだ後の残りカスも食べれるのでゴミが出ない。また、成分が乳酸カルシウムと海藻なので、その辺に捨ててしまったとしても、やがて自然に還っていくという優れもの。
ウォーターボトルの作り方
使うのは「水」「アルギン酸」「乳化カルシウム」の3つだけ。アレギン酸は食物繊維の一種で、乳酸カルシウムは食品添加物の一種。
材料
- 水 5カップ
⇒ 1カップ(250cc)と4カップ(1000cc)を別々のボウルで用意 - アレギン酸 1~2g
- 乳酸カルシウム 5g
作り方
Youtube: DIY: How to Make an Edible Water “Bottle” or Bubble
- 1カップの水とアルギン酸をボウルに入れ、ハンドミキサーでよく混ぜ合わせ、気泡がなくなるまで15分ほどおく。
- 別のボウルに4カップの水と乳酸カルシウムを入れ、スプーンで混ぜ合わせる。
- スプーンやお玉を使って1をすくい、そっと2に入れる。
- 3をゆっくりかき混ぜる。
- 新たに水を入れたボウルを用意し、5でできたジェル状の玉をすくって入れる。
- 完成!
人工イクラの作り方と同じだったw
こんな感じになりました
透明感ゼロ。アルギン酸ちょっと多かったかな・・・。
透かしてみようとするも、透けてない。
2回目の挑戦。一からやり直してみました。何個も何個も作って、ちょっとだけ透明なのができた。
しかし膜が簡単に破れる。ヌメ~~~っと。
3回目の挑戦。また一からやり直す。悪戦苦闘の末・・・・、やっとそれっぽいのができた!
アルギン酸の量を少し減らし、混ぜる回数も少なめにしてみた。摘んでも破れないくらい膜がしっかりしてます。
味はどうなのかというと
まずい。
人工イクラはアルギン酸溶液に味が付いているのと、粒の細かさも相まって、普通に美味しいと感じますが、このウォーターボトルで使用しているのは、味を付けないただのアルギン酸溶液。つまりアルギン酸の味しかしない。
正直、食べた瞬間おえーっ(՞ਊ՞)てなりました。
なんというか、ヌメヌメしたローションのような食感と、何とも言えない無機質な気持ち悪い味が口いっぱいに広がります。とても水の代用にはなりません。
マズイのは世界共通かもしれないと思えてくる動画↓
まとめ
- 材料はカラダに安全な成分と水だけ。
- 低コスト。
- 生分解性の包装なので自然に還る。
- 製品化されれば大量のペットボトルが削減できる、夢いっぱいの設計。
- 分量どおりに作ってもうまくいかないことがある。
- 味は改良の余地ありまくり。
膜を作るのは本当に難しかった。なかなかキレイな珠の形にならないんですよね。分量どおりに作っても、膜が途中で破れたりして、うまくいかないものも多々ありました。これも慣れなんでしょうけど。
膜の中に閉じ込める水を、もっとサラッとさせられれば、だいぶ食べやすいと思います。たぶん・・・。
味はともあれ、作るのはとっても楽しかったです。
好きな味を付けてみたり、色を付けてみたりと、アイディア次第で色々な楽しみ方ができそうです。
みなさんも、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。きっと楽しいですよ!
ではまた!