ネガティブ感情は自分が本当に求めているものを知る為のナビ

ネガティブ感情は自分が本当に求めているものを知る為のナビ

生きていれば、ネガティブな感情の一つや二つは誰しも抱くことがあるかと思いますが、ネガティブな感情を持つこと自体は決して悪いことではありません。むしろネガティブな感情を通して、自分の本質を知ったり、自分がどうありたいか確認することにもつながるので、優秀なナビだといえます。



 

他人にネガティブな感情を持つとき

たとえば対人関係で、自分が何か被害を受けたわけでもないのに、ある特定の人を「許せない」「嫌い」と感じるときには、おおまかに2つの理由があります。
 

1つめの理由

自分が「欲しくてしょうがないもの」を、相手が持っているので嫉妬している。

嫉妬の対象となるものには、その人の置かれている状況や背景、考え方によって異なりますが、分かりやすいところでいうと、相手が持っている富、名誉、地位、環境、容姿、結婚、家庭や子供に関すること、生き方などが挙げられます。
 

嫉妬と気付かず嫌っている人もいるし、たいてい相手方が悪いと思い込んでいますが、自分が思うとおりに生きられていないという、自分に対する怒りの裏返しです。自分の中に、そのことに対するネガティブ感情が消化できずに渦巻いている、ということです。
 

「本当は自由な生き方がしたいと思っているのに、失敗が怖くてできない」という葛藤を持つ人は、自分に正直に生きている人が鼻につく。でも、失敗すると決めつけているのは他でもない、自分自身。自分で自分に制限をかけて、不自由な思いをしているから、フリーダムに生きている人をみると許せない・・・、といった感じです。

 

2つめの理由

自分の中にある「劣等感」を、相手の中に見ている。

自覚のあるなしに関わらず、自分の中にある見たくない部分や劣等感を相手の中に見たとき、自分の劣等感を刺激されて、不快感を感じます。本当は見たくない、なるべく蓋をしておきたい部分を見せつけられるようで、不快でしょうがないのです。また、元々自分の中にもあったもので、すでに克服したものを相手の中に見た時もまた同じです。
 

これもまた、相手のせいだと思い込んでいるだけで、実は「自分を許せない」という自分自身に対する怒りなわけです。
 
 

ネガティブ感情をポジティブに転換する方法

まず大切なことは、ネガティブ感情が沸き起こったときに、ココロに蓋をしたり、そのまま放置したりしないことです。なるべくその瞬間に、原因を探ってみてください。
 

そして、どんな時にネガティブな感情を持つのか、いったいどこからくるものなのかを自己分析し、自分の真の望みに気付くことができれば、いつでもポジティブ感情に転換することができます。

 

表面の不満 ⇒ 本当の不満 ⇒ 本当の自分が求めるもの、の順で考えていくと分かりやすいです。
   

表面の不満 本当の不満 本当の自分が求めるもの
(女性同士で)ぶりっ子が嫌 愛情不足、満たされていない 甘えたい、かまってもらいたい
自分を貶す人が嫌 自己重要感が満たされていない 認められたい、褒められたい
(男性同士で)イケメンが嫌 自分の外見が不満 自分に自信を持ちたい
時間にルーズな人が嫌 縛られたくない 自由に生きたい

 

こんな風に、他人に不満を持つ時は、必ず自分がなんらかの満たされない思いを抱いています。それに気づくことで、自分は何を欲しているのか、本当はどうありたいのか、ということが見えてきます。

 

「ネガティブ感情を冷静に分析することで、自分が求めているものが分かる。」

 

ということです。自分が求めているものが分かれば、あとは「どうすればそれを得ることができるのか」を考えればいいだけなので、原因不明のネガティブな感情を抱え続けるよりも、はるかに建設的だし、本当に必要なものがハッキリするので、実際にそれを得やすくなります。
 

「愛情不足だな」と気付いたなら、友達でも恋人でも親でも上司でも誰でもいいので、人に思い切って甘えてみたり、逆に自分の方から人に愛情を与えることも効果的です。人に愛情を求めてばかりで与えないと、かえって枯渇するので。
 

「不幸だな」と感じたときは、小さくてもいいので幸せの数を数えてみるとか、思いつく限りの方法で自分の気持ちをラクにしてあげることを考えてみてください。
 
 

ココロがホッとする考え方をする

自分を甘やかすとか、ラクをするというと、悪いことのように考えてしまう人もいますが、逆です。「本当の自分」がもっと甘えたい、ラクになりたいと求めているのに、それを我慢する方がよくありません。
 

我慢して、自分を許せなくなったり、人を羨んだり、ストレスを溜めることは、「本当の自分」からどんどん離れる行為です。本当の自分から遠ざかるほど、ますます我慢しなければならなくなり、ますます辛い感情を抱え、ますます不満が募るだけです。
 

もし、進めば進むほど辛い感情が増幅してくるのであれば、その道はあなたが本来進むべき道ではないかもしれません。または、何かを変えなければならないのかもしれません。
 

ネガティブな感情は、自分を知り、自分がちゃんとワクワクする方向へと進んでいくためのナビゲーション。そのナビを活用すれば、自分がワクワクする方向や、自分が本当に幸せを感じられる道を、簡単に進んでいくことができるようになっているのです。
 
 

自分を許す

ネガティブ感情が湧き出したときは、ちゃんと向き合ってください。そしてちゃんと味わってください。そして、そういう感情を持った自分を許してあげてください。ありのままの自分を許してあげてください。
 

「自分を許す」と声に出して言うことも効果的です。
 

長年自分を許せなかった人ほど、これを言うのが難しいかもしれません。でも、「許す」と口に出すことに意味がありますので、ぜひ口に出して言ってみてください。
 

言い続けることで、だんだん気持ちがラクになってきます。この「ラクになる」ということが、とっても大事です。
 
 

自分を許す為の4ステップ!

  1. 「アッタマきたー!」となったその時に、「覇っ!」と丹田からエネルギーを放出する。(「古い日記」和田アキ子 参照)黒いエネルギーを吐き出すイメージで。
  2. なんでこんなにアッタマくるのか考えてみる。
  3. 自分の本当の気持ち・要求は何だろうと考えてみる。
  4. 本当の気持ちを理解すると、スーッとラクになってくる。

 

この出来事を通して、また一つ自分を知ることができた、気付けてヨカッタという気持ちがわいてきたら、大成功です!
 
 

自分を許すことは毒出しにもなる

自分の細胞をありのままに活動させることになるので、自分を許すと毒出しになります。
 

※毒については、過去の記事「冷えとり健康法とはなにか?」をご覧ください。
 

自分を許せない、自分が嫌いという人は、自分の細胞が正常に戻っていくことを邪魔してしまいます。ネガティブな感情を持ち、ストレスを感じる状態が続くと、自律神経が乱れ、細胞が傷つきます。
 

細胞は傷がつくと修復・復元しようと働くのですが、あまりにも「許せない」という感情が強いと、自分で自分の細胞の修復を邪魔してしまいます。
 

また、許せない感情そのものが、毒となって心身に蓄積します。健康は考え方が7割といいますが、それくらい感情はココロにとってもカラダにとっても大切な要素なのです。だから頑なな感情を解きほぐしてくれる「笑い」は、とっても効果的なんですね。
 

全体が良くなってくるにしたがって、自然とネガティブ感情をポジティブ感情に転換させることも、スムーズになってきます。
 

根性で気張って真面目に生きても、気楽に楽しく遊んで生きても、結果が変わらないとしたら、どっちを選びますか?
 

(実際には後者の方が良い結果が出るでしょうが・・・。)
 
 

ホッとする為に、自分に都合よく考えるのもあり

楽しい気分になるならば、自分に都合のいい妄想をするのもありです。
 

  • 自分を中心に世界が回ってる
  • 自分はすべての人に愛されている
  • 自分は人生という名のドラマのヒロイン
  • 自分は大好きなアイドルと付き合っている♡ ニヤニヤ
  • 大好きなアイドルと妄想結婚♡ ウハウハ

 

などなど!
 

思うのは自由です。利用したもん勝ちです。
 

妄想して、なんか面白くなって笑っちゃう。それがいいんです。
 

一瞬でもいいからココロがパッと明るくなる。それが大事です。
 
 

ダメダメでもいい。
 
だらしなくてもいい。
 
そんな自分を許してあげましょう。
 
何度でも許してあげましょう。
 
アホな自分を楽しみましょう。
 
アホの坂田になりましょう。