都会のベランダで自然栽培は可能なのか?理屈のうえでは可能です。しかし相手は自然。計算通りには育ってくれないところが、自然栽培の魅力でもあります。
自然栽培はまるで女心と秋の空。コントロールするなんてことは、そもそも不可能。とはいえ、なんとか作物には育ってもらいたい。
自然栽培の成功率をあげることは、ナンパの成功率をあげることに似ているかもしれません。いかに相手を観察し、いかにベストなタイミングで、いかに相手が欲しているものを与えられるか。しつこいのはNG。だけど、どんなに期待を裏切られても愛し続ける覚悟は必要。すべてはそこにかかっているといっても過言ではないでしょう。
今の自然栽培にとって大事なのは、成功例を積み重ねることです。そして様々な環境下での成功例を沢山の人と共有することで、自然栽培に取り組んでいる方々や、これから始めてみようと考えている方々に、少しでも役立ててもらえたら幸いです。
使用したタネ
今回使用したのは、固定種の「成金豌豆(赤花つるなし)」です。タネはなるべく固定種のものを使いましょう。とはいえ、固定種はなかなか手に入りにくいと思いますので、最初はこだわらずにF1種のタネでもいいと思います。
タネについてご興味のある方はこちらの記事をご覧ください↓

品種
「成金豌豆(赤花つるなし)」
固定種。中近東原産。奈良時代日本伝来。江戸時代から広く栽培される。地方により文豆(ブンドウ)、野良豆などとも呼ばれる。
- 特徴
プランターでもできる草丈50cmくらいの赤花えんどう。 - 蒔きどき:11月上旬、2~3月 / 収穫期:通常4月~6月 / 播種期:11月上旬、2~3月 / 発芽適温:15℃~20℃ / 生育適温:15℃~20℃
- 種子加工:なし / 種子消毒:なし / 主産地:全国 / 採種地:岩手県
- 栽培法
秋のうち伸びすぎると厳寒期に枯れるので11月蒔きに…。プランターで充分寒さにあわせてから室内に取り込むと花と実が早く楽しめます。 - 播種法
株間30cm位に3~4粒ずつ点播。 - 覆土
タネの厚みの2~3倍。酸性土壌や窒素過多は不可。 - 採種法
強健な株を完熟させて刈り取り脱粒する。一週間乾燥させて貯蔵する。 - 用途
味噌汁など汁の美や、煮物、炒め物、天ぷらなど。柔らかくおいしいので、伝統的和食料理に最適です。また、薬剤処理していないタネなので、豆苗などエンドウ豆のスプラウト栽培にも使用できます。 - 種子寿命
やや短命の部類。(約2~3年) - 休眠
無い。穫り遅れて雨にあうと莢中で発芽してしまう。 - 種子保存法
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。
via: 野口のタネ オンラインショップ
土づくり
土は赤玉土と鹿沼土をブレンドしました。サヤエンドウは酸性を嫌うので、アルカリ性にする為に石灰などを加え、用土のPHを6.5程度に慣らしておくと育てやすいでしょう。自然栽培は土づくりが大変重要といわれています。土が出来上がるまでは豆類の他に、イモ類、麦類など、痩せた土地に向いている作物を植えます。
土づくりについては、過去の記事を参考にしてください。
- 創和 赤玉ボール中粒 14L
- 価格:¥ 801
- サイズ:幅360×高さ550×奥行110(mm)
- 重量:10640g
- 素材:赤土
- あかぎ園芸 鹿沼土 10L
- 価格:¥ 790
- 重量:10L
- 素材:鹿沼地方産の火山灰土
タネまき
キヌサヤエンドウのタネ。
タネまき。1日目。
5日目。
6日目。
8日目。
いったん芽が出ると成長速度が著しくてビックリします。
今回使った土は、赤玉土と鹿沼土のみでアルカリ性への調整はしてませんが、ちゃんと芽が出てくれてホッとしました。そしてぐんぐん成長中\(^o^)/ さすがは固定種です。
この続きはまた次回に。
ではまた。